照左豆が手に巻き古す玉もがも
その緒は替へて我が玉にせむ
- 歌の意味
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照左豆が手に巻いて古びさせた玉がほしいものだ。その緒は替えて、私の玉にしよう。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1326
詞書は前の歌に続き「玉に寄す」
照左豆が手に巻いて古くした玉がほしい、緒を替えて自分の玉にしようと詠む一首である。玉を女性に、緒を替えることを新たに契りを結ぶことに譬え、他人が顧みなくなった女性を自分のものにしたいという思いを表したものと見られる。
玉に寄せる歌の十首目である。前歌が箱にしまわれた玉を詠むのに対し、この歌は手に巻き古された玉を詠み、対照をなしている。照左豆の語義は未詳で、人名とする説などがある。作者は未詳である。
初句「照左豆が」は、語義未詳で、人名とも職名とも言われる。
二句「手に巻き古す」は、手に巻いて古びさせる、の意である。
三句「玉もがも」は、玉がほしいものだ、の意。「もがも」は願望を表し、三句切れとなる。
四句「その緒は替へて」は、その緒は替えて、の意。緒を替えることで、新たに契りを結ぶことを譬える。
結句「我が玉にせむ」は、私の玉にしよう、の意である。
ふるす:古くする、使い古す
を:玉を貫き通す紐
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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白玉を手には巻かずに箱のみに 置けりし人ぞ玉嘆かする
- 次の歌
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秋風は継ぎてな吹きそ海の底 沖なる玉を手に巻くまでに