真鳥棲む雲梯の杜の菅の根を
衣にかき付け着せむ子もがも
- 歌の意味
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鷲が棲む雲梯の杜の菅の根を、衣に摺り付けて私に着せてくれる娘がいればよいのに。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1344
詞書は前の歌に続き「草に寄す」
雲梯の杜の菅の根を衣に摺り付けて、自分に着せてくれる娘がいればよいと願う一首である。衣を染めて着せてくれる娘を、妻となってくれる女性に譬え、そのような人を求める心を表している。神の杜の菅を詠むことで、容易には近づきがたい相手への思いを込めたとする見方もある。
草に寄せる歌の一首である。雲梯の杜は大和国高市郡にあった神の杜である。作者は未詳である。
初句「真鳥棲む」は、鷲が棲む、の意。真鳥は鷲などの大きな鳥をいう。
二句「雲梯の杜の」は、大和国高市郡の雲梯の神の杜の、の意である。
三句「菅の根を」は、菅の根を、の意である。
四句「衣にかき付け」は、衣に摺り付けて、の意である。
結句「着せむ子もがも」は、着せてくれる娘がいればよいのに、の意。「もがも」は願望を表す。
まとり:鷲などの大きな鳥
もり:神の降りる森、神社の森
かきつく:こすり付ける
- 出典
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万葉集
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言痛くはかもかもせむを岩代の 野辺の下草我れし刈りてば
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常ならぬ人国山の秋津野の かきつはたをし夢に見しかも