住吉の浅沢小野のかきつはた
衣に摺り付け着む日知らずも
- 歌の意味
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住吉の浅沢の野のかきつばたを、衣に摺り付けて着る日はいつのことかわからないことだ。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1361
詞書は前の歌に続き「花に寄す」
住吉の浅沢の野のかきつばたを衣に摺り付けて着る日がいつになるかわからないと詠む一首である。美しいかきつばたを心ひかれる女性に、衣に摺り付けて着ることをその人を妻とすることに譬え、いつ結ばれるとも知れない恋を嘆いている。
詞書「花に寄す」の歌の一首である。花の色を衣に摺り付ける趣向は、次歌の韓藍の花を移し染めにする趣向と通じている。作者は未詳である。
初句「住吉の」は、摂津の住吉の、の意である。
二句「浅沢小野の」は、住吉の浅沢の野の、の意。「小」は接頭語である。
三句「かきつはた」は、かきつばたで、美しい女性の譬えとなっている。
四句「衣に摺り付け」は、花の汁を衣に摺り付けて染めて、の意で、その人を自分のものとすることを譬えている。
結句「着む日知らずも」は、着る日がいつかわからないことだ、の意。「も」は詠嘆である。
かきつはた:アヤメ科の草花、カキツバタ
すりつく:花や草の汁を布にこすり付けて染める
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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息の緒に思へる我れを山ぢさの 花にか君がうつろひぬらむ
- 次の歌
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秋さらば移しもせむと我が蒔きし 韓藍の花を誰れか摘みけむ