春日山山高くあらし岩の上の
菅の根見むに月待ちかたし
- 歌の意味
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春日山は山が高いらしい。岩の上の菅の根を見ようとするのに、月の出を待ちかねることだ。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1373
詞書は前の歌に続き「月に寄す」
春日山は山が高いらしく、岩の上の菅の根を見ようとしても月がなかなか出ないと詠む一首である。月の出を待ちかねる心に、恋しい人に逢う機会がなかなか訪れないもどかしさを託している。
詞書「月に寄す」の歌の一首で、前歌に続いて月を詠み、次歌の月を待つ歌へとつながっている。作者は未詳である。
初句「春日山」は、大和の春日山である。
二句「山高くあらし」は、山が高いらしい、の意。「らし」は根拠のある推定で、月の出が遅いことを根拠にしている。二句切れとなる。
三句「岩の上の」は、岩の上の、の意である。
四句「菅の根見むに」は、菅の根を見ようとするのに、の意である。
結句「月待ちかたし」は、月の出を待ちかねる、の意。次歌の四句「我が待つ月も」と通じる。
すが:スゲの古名、カヤツリグサ科の草
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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み空行く月読壮士夕さらず 目には見れども寄るよしもなし
- 次の歌
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闇の夜は苦しきものをいつしかと 我が待つ月も早も照らぬか