闇の夜は苦しきものをいつしかと
我が待つ月も早も照らぬか
- 歌の意味
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闇の夜はつらいものなのに。いつになったらと私が待っている月も、早く照ってくれないものか。
- 鑑賞
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巻第七 譬喩歌 1374
詞書は前の歌に続き「月に寄す」
闇の夜はつらいので、待ちこがれている月が早く照ってほしいと願う一首である。月の光を待つ心に、恋しい人の訪れを待ちこがれる思いを託している。
詞書「月に寄す」の歌の一首である。前歌の「月待ちかたし」を受けて月を待つ心を詠んでいる。次歌の左注によれば、この闇夜の歌の作者が次歌もあわせて作ったという。作者は未詳である。
初句「闇の夜は」は、月のない暗い夜は、の意である。
二句「苦しきものを」は、つらいものなのに、の意。「ものを」は逆接の詠嘆で、二句切れとなる。
三句「いつしかと」は、いつになったらと、早くと待ち望む意である。
四句「我が待つ月も」は、私が待っている月も、の意。前歌の結句「月待ちかたし」と通じる。
結句「早も照らぬか」は、早く照ってくれないものか、の意。「ぬか」は願望を表す。
やみ:月の光のない暗さ
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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春日山山高くあらし岩の上の 菅の根見むに月待ちかたし
- 次の歌
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朝霜の消やすき命誰がために 千年もがもと我が思はなくに