- 歌の意味
- 鶏の垂れた尾の乱れ尾が長いように、気長にこらえる心も持てないことよ。
- 鑑賞
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巻第七 挽歌 1413
詞書なし(挽歌の部)
鶏の垂れた乱れ尾のように長い、気長な心も持てないと詠む一首である。亡き人を思って心が乱れ、悲しみを気長にこらえることもできない思いを表したものと見られる。
挽歌の部の十首目である。鶏の尾という身近なものを序詞に用い、乱れる心を「乱れ尾」に重ねている。作者は未詳である。
初句「庭つ鳥」は、庭で飼う鳥の意から、「鶏」にかかる枕詞である。
二句「鶏の垂り尾の」は、鶏の垂れ下がった尾の、の意である。
三句「乱れ尾の」は、乱れた尾の、の意。上三句が「長き」を導く序詞となり、「乱れ」に心の乱れを響かせている。
四句「長き心も」は、気長にこらえる心も、の意である。
結句「思ほえぬかも」は、持つことができないことよ、の意。「かも」は詠嘆である。
かけ:鶏
たりを:垂れ下がった尾
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 我が背子をいづち行かめとさき竹の そがひに寝しく今し悔しも
- 次の歌
- 薦枕相枕きし子もあらばこそ 夜の更くらくも我が惜しみせめ