霍公鳥鳴きしすなはち君が家に
行けと追ひしは至りけむかも
- 歌の意味
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ほととぎすが鳴いたそのすぐ後に、あなたの家へ行けと追いやった鳥は、もう着いたことでしょうか。
- 鑑賞
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巻第八 夏相聞 1505
詞書「大神女郎の大伴家持に贈る歌一首」
ほととぎすが鳴いたそのすぐあとに、あなたの家へ飛んで行けと追いやったが、もう着いただろうかと家持に問いかける歌である。ほととぎすを恋の使いとして送り出したという趣向で、その声を聞いたなら私の思いに気づいてほしいという心が込められている。
作者の大神女郎は、大伴家持と歌を贈答した女性で、伝は未詳である。
初句「霍公鳥」は、使いとして送り出した鳥を示す。
二句「鳴きしすなはち」は、鳴いたそのすぐ後にの意で、ためらわずに送り出したことを示す。
三句「君が家に」は、家持の家を指す。
四句「行けと追ひしは」は、行けと追いやったのはの意である。本巻の第千四百九十八首がほととぎすに「行きて告げこそ」と頼んだのに続き、この歌ではすでに鳥を送り出したあとの思いを詠んでいる。
結句「至りけむかも」は、過去推量の「けむ」に「かも」を添え、もう着いたことだろうかと推し量っている。
すなはち:そのすぐ後、即座
- 作者
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大神女郎
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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暇なみ五月をすらに我妹子が 花橘を見ずか過ぎなむ
- 次の歌
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故郷の奈良思の岡の霍公鳥 言告げ遣りしいかに告げきや