- 歌の意味
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秋の野に咲いている秋萩が秋風になびいている、その上に秋の露が置いている。
- 鑑賞
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巻第八 秋雑歌 1597
詞書「大伴宿禰家持の秋の歌三首」
秋の野に咲く秋萩が秋風になびき、その上に秋の露が置いていると詠む歌である。「秋」の語を四度も重ね、野、萩、風、露のすべてが秋に満たされた景を描き出している。左注に「右は、天平十五年(743)秋八月、物色を見て作る」とある。
作者の大伴家持は、大伴旅人の子で、奈良時代の官人である。中納言に至り、万葉集の編纂に深く関わったとされ、集中最も多くの歌を残す。
初句「秋の野に」は、秋草の咲く野を示す。本巻の第千五百三十七首の山上憶良の歌も同じ初句で、秋の野の花を数えている。
二句「咲ける秋萩」は、咲いている秋萩である。
三句「秋風に」は、萩をなびかせる秋の風である。
四句「靡ける上に」は、なびいているその上にの意である。
結句「秋の露置けり」は字余りで、存続の「り」で、秋の露が置いていると言い切る。初句から結句まで「秋」を繰り返す技巧によって、秋の情景を印象深く描いている。
なびく:風などに押されて横に傾く
- 作者
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大伴家持
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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妹が家の門田を見むとうち出で来し 心もしるく照る月夜かも
- 次の歌
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さを鹿の朝立つ野辺の秋萩に 玉と見るまで置ける白露