我が宿の萩花咲けり見に来ませ
いま二日だみあらば散りなむ
- 歌の意味
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我が家の庭の萩の花が咲いています。見においでください。あと二日ほどしたら、散ってしまうでしょう。
- 鑑賞
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巻第八 秋相聞 1621
詞書「巫部麻蘇娘子の歌一首」
我が家の萩の花が咲いているので見に来てほしい、あと二日ほどで散ってしまうからと、相手を誘う歌である。萩を口実に恋しい人の訪れを促す、率直で親しみのこもった誘いの歌となっている。
作者の巫部麻蘇娘子は、大伴家持と歌を交わした女性で、伝は未詳である。
初句「我が宿の」は、自分の家の庭を示す。
二句「萩花咲けり」は、萩の花が咲いていると言い切り、ここで句切れとなる。
三句「見に来ませ」は、尊敬の「ます」の命令形で、見においでくださいと誘い、ここで句切れとなる。
四句「いま二日だみ」は、あと二日ほどの意で、「だみ」はばかりの意を表す。
結句「あらば散りなむ」は、完了の「な」と推量の「む」で、そうなったら散ってしまうだろうと、誘いを急がせている。本巻の第千五百四十二首の大伴旅人の歌が、散りそうな萩を前に見る人を求めたのと同じく、花の盛りの短さを訴えている。
ふつかだみ:二日ほど、二日ばかり
- 作者
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巫部麻蘇娘子
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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あらたまの月立つまでに来まさねば 夢にし見つつ思ひぞ我がせし
- 次の歌
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我が宿の秋の萩咲く夕影に 今も見てしか妹が姿を