梅の花しだり柳に折り交へ
花に供へば君に逢はむかも
- 歌の意味
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梅の花をしだれ柳に折り交ぜて、花として供えたならば、あなたに逢えるだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 春相聞 1904
詞書は前の歌に続き「花に寄す」
梅の花をしだれ柳の枝に折り交ぜて神仏に供えれば、恋人に逢えるだろうかと願う歌である。花を供えて願いをかけるという素朴な信仰の心と、逢いたいという切実な思いとが結びついている。春雑歌で詠まれた梅と柳という二つの春の景物が、ここでは恋の願かけの供え物となっている。
初句「梅の花」は春の花で、供え物とする花を示す。
二句「しだり柳に」は枝の垂れ下がった柳にの意である。
三句「折り交へ」は折って交ぜ合わせての意である。梅と柳を合わせて飾る様子を示す。
四句「花に供へば」は花として供えたならばの意で、「ば」は仮定を表す。神仏への供え物とする意とされる。
結句「君に逢はむかも」の「む」は推量、「かも」は詠嘆を含む疑問である。願いの成就を期待して結ぶ。
そなふ:神仏に物を捧げる
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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我が背子に我が恋ふらくは奥山の 馬酔木の花の今盛りなり
- 次の歌
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をみなへし佐紀野に生ふる白つつじ 知らぬこともち言はえし我が背