- 歌の意味
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天の川の水辺の草が秋風になびいているのを見ると、逢瀬の時はやって来たのだった。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2013
詞書は前の歌に続き「七夕」
天の川の水辺の草が秋風になびくのを見て、逢瀬の時が来たことを知る歌である。巻頭の第千八百十二首が霞によって春の到来を知ったのと同じく、景物によって季節の到来を知る構図で、ここでは秋風が七夕の時の到来を告げている。
作者の柿本人麻呂は飛鳥時代、持統朝から文武朝にかけて活躍した宮廷歌人である。この歌は左注によって「柿本人麻呂歌集」に出ると記される歌で、人麻呂自身の作か、人麻呂が書き留めた他人の歌かは定かでない。
初句「天の川」は二星を隔てる川である。
二句「水蔭草の」は水辺の物陰に生える草のの意である。
三句「秋風に」は秋風にの意で、七夕の季節の到来を示す。
四句「靡かふ見れば」の「靡かふ」はなびき続ける意、「ば」は確定条件である。
結句「時は来にけり」の「けり」は気づきの詠嘆である。逢瀬の時の到来に気づいた喜びを示して結ぶ。
みづかげくさ:水辺の物陰に生える草
なびかふ:なびき続ける
- 作者
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柿本人麻呂
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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白玉の五百つ集ひを解きもみず 我は干しかてぬ逢はむ日待つに
- 次の歌
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我が待ちし秋萩咲きぬ今だにも にほひに行かな彼方人に