- 歌の意味
- 織女がたくさんの機を立てて織る布で作った秋の衣は、誰が手に取って見るのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2034
詞書は前の歌に続き「七夕」
織女がたくさんの機を立てて織る布で仕立てる秋の衣を、誰が手に取るのだろうかと詠んだ歌で、人麻呂歌集以外の七夕歌の一連の最初に置かれる。織女の熱心な機織りと、その衣を着る彦星への思いとが重ねられている。本巻の第二千二十七首や第二千二十八首と同じく、織女の機織りを詠んでいる。
初句「織女の」は織女星のことである。
二句「五百機立てて」はたくさんの機を立てての意である。熱心な機織りの様子を誇張して示す。
三句「織る布の」は織る布のの意である。
四句「秋さり衣」は秋になって着る衣の意である。
結句「誰れか取り見む」の「か」は疑問の係助詞で、「む」の連体形と係り結びをなす。衣を受け取る人を思いやって結ぶ。
いほはた:数多くの機
あきさりごろも:秋になって着る衣
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 天の川安の川原定而 神競者磨待無
- 次の歌
- 年にありて今か巻くらむぬばたまの 夜霧隠れる遠妻の手を