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逢はなくは日長きものを天の川
隔ててまたや我が恋ひ居らむ

歌の意味
逢わない日々は長いのに、天の川を隔てて、また私は恋い続けるのだろうか。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2038

詞書は前の歌に続き「七夕」
 逢わない日々は長いのに、また天の川を隔てて恋い続けることになるのかと嘆く歌である。前歌と同じく「我が恋ひ居らむ」で結び、逢瀬の後に再び始まる長い別れの日々への嘆きを繰り返している。前歌が明日からの恋しさを嘆いたのに対し、この歌は天の川という隔てを持ち出して、別れの具体的な姿を示している。

 初句「逢はなくは」の「逢はなく」は「逢はず」のク語法で、逢わないことはの意である。
 二句「日長きものを」の「ものを」は逆接で、日数が長いのにの意となる。本巻の第二千十七首と同じ句である。
 三句「天の川」は二星を隔てる川である。
 四句「隔ててまたや」の「や」は疑問の係助詞で、結句の「む」と係り結びをなす。
 結句「我が恋ひ居らむ」は前歌の結句と同じで、再び始まる恋しさを嘆いて結ぶ。

へだつ:間に物を置いて隔てる
出典
万葉集
前の歌
年の恋今夜尽して明日よりは 常のごとくや我が恋ひ居らむ
次の歌
恋しけく日長きものを逢ふべくある 宵だに君が来まさずあるらむ