- 歌の意味
- 秋風が吹いて漂わせている白雲は、織女の天の領巾であろうか。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2041
詞書は前の歌に続き「七夕」
秋風に吹かれて漂う白雲を、織女が身にまとう天の領巾に見立てた歌である。空にたなびく白雲の優美な姿を、天女の衣装の一部として幻想的にとらえている。地上から天を仰ぐ人の目に、七夕の夜の空が織女の姿と重なって映っている。本巻の第二千九首で袖を振る織女が描かれたのと同じく、織女の装いを詠んでいる。
初句「秋風の」は秋風がの意で、七夕の季節を示す。
二句「吹きただよはす」は吹いて漂わせるの意である。
三句「白雲は」は主題を示す。見立ての対象である。
四句「織女の」は織女星のことで、字余りの句である。
結句「天つ領巾かも」の「領巾」は女性が肩にかける細長い布、「かも」は詠嘆を含む疑問である。白雲を天女の領巾と見立てて結ぶ。
ひれ:女性が肩にかけて垂らした細長い布
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 彦星と織女と今夜逢ふ 天の川門に波立つなゆめ
- 次の歌
- しばしばも相見ぬ君を天の川 舟出早せよ夜の更けぬ間に