- 歌の意味
- 天の川の川音が清らかに響いている。彦星が秋に漕ぐ舟の立てる波のざわめきであろうか。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2047
詞書は前の歌に続き「七夕」
天の川の清らかな川音を、彦星が漕ぐ舟の立てる波のざわめきではないかと推し量る歌である。清らかな音に彦星の渡りを感じ取り、逢瀬の近いことを喜ぶ心が表れている。本巻の第二千四十四首などの楫の音に対し、この歌は舟の立てる波の音をとらえており、聞こえる音の種類を替えている。
初句「天の川」は二星を隔てる川である。
二句「川の音清し」は川の音が清らかだの意で、字余りの句である。ここで二句切れとなる。
三句「彦星の」は牽牛星のの意である。
四句「秋漕ぐ舟の」は秋に漕ぐ舟のの意である。七夕の季節の舟を示す。
結句「波のさわきか」の「さわき」はざわめきの意、「か」は疑問である。音の正体を推し量って結ぶ。
さわき:ざわめき。騒ぐ音
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 秋風に川波立ちぬしましくは 八十の舟津にみ舟留めよ
- 次の歌
- 天の川川門に立ちて我が恋ひし 君来ますなり紐解き待たむ