- 歌の意味
- 天の川の渡り口にいて、長い年月恋い慕ってきたあなたに、今夜ようやく逢えたことよ。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2049
詞書は前の歌に続き「七夕」
天の川の渡り口で長い年月恋い続けてきた相手に、今夜ようやく逢えた喜びを詠んだ歌である。前歌で紐を解いて待とうとした織女が、この歌ではついに逢瀬を果たしており、待つ時から逢う時へと一連の中で時が進んでいる。前歌と同じく「天の川川門に」で始まり、二首が対をなしている。
初句「天の川」は前歌と同じ初句である。
二句「川門に居りて」は渡り口にいての意で、前歌の「川門に立ちて」と対応している。
三句「年月を」は長い年月をの意である。
四句「恋ひ来し君に」の「し」は過去の「き」の連体形で、恋い続けてきたあなたにの意となる。
結句「今夜逢へるかも」の「かも」は詠嘆である。逢えた喜びを示して結ぶ。
かはと:川の渡り口。川幅が狭くなったところ
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 天の川川門に立ちて我が恋ひし 君来ますなり紐解き待たむ
- 次の歌
- 明日よりは我が玉床をうち掃ひ 君と寐ねずてひとりかも寝む