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明日よりは我が玉床をうち掃ひ
君と寐ねずてひとりかも寝む

歌の意味
明日からは、私の美しい寝床を掃き清めても、あなたと共寝することなく、ひとりで寝ることになるのだろうか。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2050

詞書は前の歌に続き「七夕」
 逢瀬の夜が明ければ、明日からは寝床を清めても共寝することなくひとりで寝るのだろうかと嘆く織女の歌である。前歌の逢えた喜びのすぐ後に、明日からの別れを思う嘆きが置かれ、逢瀬の喜びと別れの悲しみとが隣り合っている。本巻の第二千三十七首の「明日よりは」と同じく、明日からの別れの日々を嘆いている。

 初句「明日よりは」は明日からはの意で、第二千三十七首の三句と同じ語である。
 二句「我が玉床を」の「玉床」は美しい寝床の意である。
 三句「うち掃ひ」は掃き清めての意である。
 四句「君と寐ねずて」はあなたと共寝をしないでの意である。
 結句「ひとりかも寝む」の「かも」は疑問の係助詞で、「む」の連体形と係り結びをなす。独り寝の寂しさを嘆いて結ぶ。

たまどこ:美しい寝床
いぬ:眠る。寝る
出典
万葉集
前の歌
天の川川門に居りて年月を 恋ひ来し君に今夜逢へるかも
次の歌
天の原行きて射てむと白真弓 引きて隠れる月人壮士