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足玉も手玉もゆらに織る服を
君が御衣に縫ひもあへむかも

歌の意味
足玉も手玉も揺らして鳴らしながら織っている布を、あなたの御衣に縫い上げることができるだろうか。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2065

詞書は前の歌に続き「七夕」
 足玉や手玉を揺らしながら織っている布を、彦星の衣に縫い上げられるだろうかと思う織女の歌である。足や手の玉飾りが揺れて鳴る音に、懸命に機を織る織女の姿が生き生きと描かれている。前歌で衣を縫い上げた織女に対し、この歌は縫い上げが間に合うかを案じており、機織りの歌が続いている。

 初句「足玉も」は足首につける玉飾りもの意である。
 二句「手玉もゆらに」の「手玉」は手首の玉飾り、「ゆらに」は玉が触れ合って鳴る様子を表す。
 三句「織る服を」は織っている布をの意である。
 四句「君が御衣に」の「御衣」は衣の敬称である。
 結句「縫ひもあへむかも」の「あふ」は十分にし終える意、「む」は推量、「かも」は詠嘆を含む疑問である。

あしだま:足首につける玉飾り
ただま:手首につける玉飾り
みけし:衣服の敬称
出典
万葉集
前の歌
いにしへゆ織りてし服をこの夕 衣に縫ひて君待つ我れを
次の歌
月日えり逢ひてしあれば別れまく 惜しくある君は明日さへもがも