月日えり逢ひてしあれば別れまく
惜しくある君は明日さへもがも
- 歌の意味
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月日を選んでようやく逢えたのだから、別れるのが惜しいあなたには、明日までもいてほしい。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2066
詞書は前の歌に続き「七夕」
定められた月日を選んでようやく逢えたのだから、別れの惜しい恋人に明日までもいてほしいと願う織女の歌である。七月七日という限られた日にしか逢えない定めの中で、一日でも長く共にいたいという願いが表れている。本巻の第二千五十七首で彦星が七夜も続いてほしいと願ったのと同じく、逢瀬の延長を願う歌で、二星の双方から同じ願いが詠まれている。
初句「月日えり」は月日を選んでの意である。七月七日という定められた日を指す。
二句「逢ひてしあれば」の「てし」は完了と過去の助動詞で、逢えたのであるからの意となる。
三句「別れまく」は「別れむ」のク語法で、別れることがの意である。
四句「惜しくある君は」は惜しいあなたはの意で、字余りの句である。
結句「明日さへもがも」の「さへ」は添加、「もがも」は願望の終助詞である。明日までもいてほしいと願って結ぶ。
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- 出典
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万葉集
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足玉も手玉もゆらに織る服を 君が御衣に縫ひもあへむかも
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天の川渡り瀬深み舟浮けて 漕ぎ来る君が楫の音聞こゆ