恋ふる日は日長きものを今夜だに
ともしむべしや逢ふべきものを
- 歌の意味
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恋い慕う日々は長いものであるのに、せめて今夜だけでも物足りない思いをさせてよいものか。逢うべき夜なのに。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2079
詞書は前の歌に続き「七夕」
恋い慕う日々は長いのだから、せめて逢うべき今夜ぐらいは物足りない思いをさせないでほしいと訴える歌である。本巻の第二千十七首とほぼ同じ内容で、語句を少し替えた異伝的な関係にある。同じ嘆きが繰り返し詠まれていることに、七夕の逢瀬の短さを嘆く心の普遍性がうかがえる。
初句「恋ふる日は」は恋い慕う日々はの意である。
二句「日長きものを」は日数が長いのにの意で、第二千十七首と同じ句である。
三句「今夜だに」の「だに」はせめて…だけでもの意である。
四句「ともしむべしや」は物足りなく思わせてよいものかの意で、第二千十七首の四句と同じである。ここで四句切れとなる。
結句「逢ふべきものを」の「ものを」は逆接、詠嘆で、逢うべきであるのにの意である。
ともしむ:物足りなく思わせる
- 出典
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万葉集
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玉葛絶えぬものからさ寝らくは 年の渡りにただ一夜のみ
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織女の今夜逢ひなば常のごと 明日を隔てて年は長けむ