- 歌の意味
- 天の川に棚橋を渡しておくれ。織女がお渡りになるために、棚橋を渡しておくれ。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2081
詞書は前の歌に続き「七夕」
天の川に棚橋を架けてほしいと、織女が渡るために繰り返し願う歌である。二句と結句に同じ「棚橋渡せ」を繰り返すことで、願いの切実さと歌謡的な調子とが生まれている。本巻の第二千五十六首や第二千六十二首の打橋の歌と同じく、天の川に橋を架けることを願う歌で、ここでは織女が渡るための橋となっている。
初句「天の川」は橋を架ける川である。
二句「棚橋渡せ」の「棚橋」は板を棚のように渡した橋、「渡せ」は命令形である。ここで二句切れとなる。
三句「織女の」は織女星のの意である。
四句「い渡らさむに」の「い」は接頭語、「さ」は尊敬の助動詞「す」で、お渡りになるためにの意である。
結句「棚橋渡せ」は二句と同じ句の繰り返しで、願いを強めて結ぶ。
たなはし:板を棚のように渡しただけの簡単な橋
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 織女の今夜逢ひなば常のごと 明日を隔てて年は長けむ
- 次の歌
- 天の川川門八十ありいづくにか 君がみ舟を我が待ち居らむ