白露の置かまく惜しみ秋萩を
折りのみ折りて置きや枯らさむ
- 歌の意味
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白露が置くのを惜しんで秋萩を折りに折って、そのまま置いて枯らしてしまうことになるのだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2099
詞書は前の歌に続き「花を詠む」
白露が置いて萩が傷むのを惜しむあまり、萩を折りに折って、かえって置いたまま枯らしてしまうのだろうかと自嘲する歌である。花を愛するあまりの行為がかえって花を損なうという逆説に、萩への深い愛着が表れている。春雑歌の第千八百七十一首の、散るのを惜しんで咲かずにいてほしいと願う逆説的な愛情と通じる。
初句「白露の」は白く光る露のの意である。
二句「置かまく惜しみ」の「まく」は推量の「む」のク語法で、露が置くことを惜しんでの意である。
三句「秋萩を」は秋の萩をの意である。
四句「折りのみ折りて」は折りに折っての意で、折ることを繰り返す様子を示す。
結句「置きや枯らさむ」の「や」は疑問の係助詞で、「む」の連体形と係り結びをなす。置いて枯らしてしまうのだろうかと自嘲して結ぶ。
しらつゆ:白く光る露
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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奥山に棲むといふ鹿の夕さらず 妻どふ萩の散らまく惜しも
- 次の歌
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秋田刈る仮廬の宿りにほふまで 咲ける秋萩見れど飽かぬかも