朝顔は朝露負ひて咲くといへど
夕影にこそ咲きまさりけれ
- 歌の意味
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朝顔は朝露を受けて咲くというけれども、夕方の光の中でこそいっそう美しく咲き映えるものだ。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2104
詞書は前の歌に続き「花を詠む」
朝顔は朝露を受けて咲くといわれるが、実は夕方の光の中でこそ美しさを増すと詠んだ歌である。名前に「朝」を含む花が夕べにこそ美しいという意外性に、作者の観察の鋭さと機知がうかがえる。万葉集の「朝顔」はキキョウとする説が有力で、秋の七草の一つである。
初句「朝顔は」は主題を示す。万葉集の朝顔はキキョウとする説が有力である。
二句「朝露負ひて」は朝露を受けての意である。
三句「咲くといへど」の「ど」は逆接で、咲くというけれどもの意となる。
四句「夕影にこそ」の「夕影」は夕方の光、「こそ」は強意の係助詞で、結句の「けれ」と係り結びをなす。
結句「咲きまさりけれ」の「けれ」は「けり」の已然形で、四句の「こそ」の結びである。夕べの美しさに気づいた感動を示して結ぶ。
あさがほ:秋の七草の一つ。キキョウとする説が有力
ゆふかげ:夕方の光
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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秋風は涼しくなりぬ馬並めて いざ野に行かな萩の花見に
- 次の歌
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春されば霞隠りて見えずありし 秋萩咲きぬ折りてかざさむ