- 歌の意味
- 沙額田の野辺の秋萩は、時節なので今が盛りである。折って髪に挿そう。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2106
詞書は前の歌に続き「花を詠む」
沙額田の野辺の秋萩が、時節を得て今が盛りであるので、折って髪に挿そうと詠んだ歌である。前歌と同じく「折りてかざさむ」で結び、萩の花を髪に挿して秋を楽しむ風流が詠まれている。前歌が咲き始めた萩を、この歌が盛りの萩を詠んでおり、萩の季節の進みが二首に示されている。
初句「沙額田の」は地名で、大和国平群郡の額田とする説などがある。
二句「野辺の秋萩」は野辺の萩の意である。
三句「時なれば」は時節なのでの意である。
四句「今盛りなり」は今が盛りであるの意で、ここで四句切れとなる。
結句「折りてかざさむ」は前歌と同じ結句で、萩を髪に挿そうと結ぶ。
かざす:草木の花や枝を髪に挿す
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 春されば霞隠りて見えずありし 秋萩咲きぬ折りてかざさむ
- 次の歌
- ことさらに衣は摺らじをみなへし 佐紀野の萩ににほひて居らむ