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玉梓の君が使の手折り来る
この秋萩は見れど飽かぬかも

歌の意味
あなたの使いが手折って持って来たこの秋萩は、いくら見ても見飽きることがない。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2111

詞書は前の歌に続き「花を詠む」
 恋人の使いが手折って持って来た秋萩を、いくら見ても見飽きないとたたえる歌である。萩の美しさとともに、それを贈ってくれた恋人への思いが込められている。本巻の第二千百首と同じく「見れど飽かぬかも」で結び、萩をたたえる歌が続いている。

 初句「玉梓の」は「使」にかかる枕詞である。使者が梓の杖を持ったことからいうとされる。
 二句「君が使の」はあなたの使いがの意である。
 三句「手折り来る」は手折って持って来たの意である。
 四句「この秋萩は」は主題を示す。
 結句「見れど飽かぬかも」は讃美の定型句で、第二千百首と同じ結句である。

たまづさ:使者。便り。「たまづさの」で「使」にかかる枕詞となる
たをる:手で折る
出典
万葉集
前の歌
人皆は萩を秋と言ふよし我れは 尾花が末を秋とは言はむ
次の歌
我がやどに咲ける秋萩常ならば 我が待つ人に見せましものを