手に取れば袖さへにほふをみなへし
この白露に散らまく惜しも
- 歌の意味
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手に取ると袖までも色に染まるほど美しい女郎花が、この白露に散ってしまうのは惜しいことだ。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2115
詞書は前の歌に続き「花を詠む」
手に取ると袖まで色が映えるほど美しい女郎花が、白露に散ってしまうことを惜しむ歌である。萩の一連の中に女郎花が詠まれ、秋の花の多彩さが示されている。本巻の第二千九十四首などと同じく「散らまく惜しも」の結句をもち、秋の花の散るのを惜しむ心が繰り返されている。
初句「手に取れば」は手に取るとの意である。
二句「袖さへにほふ」の「さへ」は添加、「にほふ」は色美しく照り映える意で、袖までも色に映えるの意となる。
三句「をみなへし」は秋の七草の一つである女郎花で、黄色い小花を咲かせる。
四句「この白露に」はこの白露にの意である。
結句「散らまく惜しも」は散ることが惜しいの意で、一連に繰り返される結句である。
をみなへし:女郎花。秋の七草の一つで、黄色い小花を咲かせる
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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我が宿に植ゑ生ほしたる秋萩を 誰れか標刺す我れに知らえず
- 次の歌
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白露に争ひかねて咲ける萩 散らば惜しけむ雨な降りそね