娘女らに行相の早稲を刈る時に
なりにけらしも萩の花咲く
- 歌の意味
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娘たちに行き逢うという名の行相の早稲を刈る時期になったらしい。萩の花が咲いている。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2117
詞書は前の歌に続き「花を詠む」
萩の花が咲いたのを見て、早稲を刈り入れる時期になったらしいと推し量る歌である。萩の開花を農事の目安とする生活の知恵がうかがえ、秋の実りの季節の到来が示されている。「娘女らに行相の」は「行き逢ふ」の意から地名または品種名の「行相」を導いており、若い娘たちとの出会いへの期待もほのかに響かせている。
初句「娘女らに」は若い娘たちにの意で、次の「行相」を導く。
二句「行相の早稲を」の「行相」は地名または品種名とされ、「早稲」は早く実る稲である。
三句「刈る時に」は刈る時期にの意である。
四句「なりにけらしも」の「けらし」は過去の推定、「も」は詠嘆で、ここで四句切れとなる。
結句「萩の花咲く」は推定の根拠となる景を示して結ぶ。
わせ:早く実る稲
ゆきあひ:行き逢うこと。ここでは地名または品種名とされる
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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白露に争ひかねて咲ける萩 散らば惜しけむ雨な降りそね
- 次の歌
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朝霧のたなびく小野の萩の花 今か散るらむいまだ飽かなくに