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秋萩に置ける白露朝な朝な
玉としぞ見る置ける白露

歌の意味
秋萩に置いている白露を、毎朝毎朝、玉として見ることだ。置いている白露を。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2168

詞書「露を詠む」
 秋萩に置く白露を、毎朝玉のように見て賞でる歌で、題詞は「露を詠む」である。二句と結句に「置ける白露」を繰り返し、歌謡的な調子の中に露の美しさへの感動が表れている。萩と露の取り合わせは本巻の萩の一連にも多く見られ、露の一連がその流れを受けて始まっている。

 初句「秋萩に」は秋萩にの意である。
 二句「置ける白露」の「る」は存続の「り」の連体形で、置いている白露の意である。
 三句「朝な朝な」は毎朝毎朝の意である。
 四句「玉としぞ見る」の「し」は強意、「ぞ」は強意の係助詞で、「見る」の連体形と係り結びをなす。ここで四句切れとなる。
 結句「置ける白露」は二句と同じ句の繰り返しで、露への感動を強めて結ぶ。

しらつゆ:白く光る露
出典
万葉集
前の歌
秋の野の尾花が末に鳴くもずの 声聞きけむか片聞け我妹
次の歌
夕立ちの雨降るごとに春日野の 尾花が上の白露思ほゆ