- 歌の意味
- 秋萩の枝もたわむほどに露霜が置いて、寒い季節になったことよ。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2170
詞書は前の歌に続き「露を詠む」
秋萩の枝もたわむほどに露霜が置き、寒い季節になったことを知る歌である。露が霜へと変わる季節の深まりが、萩の枝のしなりによって視覚的に示されている。春相聞の第千八百九十六首の「しだり柳のとををにも」と同じく「とをを」の語で、枝のたわむ様子を描いている。
初句「秋萩の」は秋萩のの意である。
二句「枝もとををに」の「とをを」は枝がたわみしなう様子を表す。
三句「露霜置き」は露霜が置いての意で、字余りの句である。
四句「寒くも時は」は寒い季節にの意である。
結句「なりにけるかも」の「けり」「かも」は詠嘆である。季節の深まりに気づいた感慨を示して結ぶ。
つゆしも:露と霜。また、露が凍って霜のようになったもの
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 夕立ちの雨降るごとに春日野の 尾花が上の白露思ほゆ
- 次の歌
- 白露と秋萩とには恋ひ乱れ 別くことかたき我が心かも