白露を取らば消ぬべしいざ子ども
露に競ひて萩の遊びせむ
- 歌の意味
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白露は手に取ったら消えてしまうだろう。さあ皆の者、露と競うようにして萩の遊びをしよう。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2173
詞書は前の歌に続き「露を詠む」
白露は手に取れば消えてしまうので、露と競い合うように萩の花を楽しむ遊びをしようと仲間を誘う歌である。はかない露と競って萩を賞でる、風流な遊びの楽しさが表れている。前歌が露の散るのを見ようとしたのに対し、この歌は消えやすい露には手を触れず、萩を楽しもうとしており、露に対する態度が対照的である。
初句「白露を」は白露をの意である。
二句「取らば消ぬべし」の「消」は消える意、「べし」は推量で、取ったら消えてしまうだろうの意である。ここで二句切れとなる。
三句「いざ子ども」は、さあ皆の者の意で、仲間への呼びかけである。
四句「露に競ひて」は露と競い合っての意である。
結句「萩の遊びせむ」の「む」は意志、勧誘で、萩の遊びをしようの意である。
こども:皆の者。目下の者たちへの呼びかけ
きほふ:張り合う。競い合う
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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我が宿の尾花押しなべ置く露に 手触れ我妹子散らまくも見む
- 次の歌
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秋田刈る仮廬を作り我が居れば 衣手寒く露ぞ置きにける