大坂を我が越え来れば二上に
黄葉流るしぐれ降りつつ
- 歌の意味
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大坂を越えてやって来ると、二上山に黄葉が流れるように散っている。しぐれが降り続く中で。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2185
詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
大坂を越えてやって来ると、二上山にしぐれが降り続く中で紅葉が流れるように散っていたと詠んだ歌である。旅の途中で目にした壮大な紅葉の散る景が、しぐれとともに生き生きと描かれている。本巻の第二千百八十首のしぐれに色づく山に対し、この歌はしぐれに散る紅葉を詠んでおり、しぐれが紅葉を染めもし散らしもすることが示されている。
初句「大坂を」の「大坂」は大和と河内の境にある坂である。
二句「我が越え来れば」は私が越えて来るとの意である。
三句「二上に」の「二上」は大和と河内の境にある二上山である。
四句「黄葉流る」は紅葉が流れるように散るの意で、ここで四句切れとなる。
結句「しぐれ降りつつ」の「つつ」は継続である。倒置によってしぐれの中の景を最後に示している。
ふたかみ:大和と河内の境にある二上山
しぐれ:秋から冬にかけて降ったりやんだりする雨
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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秋山をゆめ人懸くな忘れにし その黄葉の思ほゆらくに
- 次の歌
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秋されば置く白露に我が門の 浅茅が末葉色づきにけり