- 歌の意味
- 秋になると置く白露に、我が家の門の浅茅の葉先が色づいたことだ。
- 鑑賞
-
巻第十 秋雑歌 2186
詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
秋になって置く白露に、家の門の浅茅の葉先が色づいたことを詠んだ歌である。本巻の第二千百八十二首の萩の下葉と同じく、身近な草の色づきに秋の深まりを感じ取っている。木々の紅葉だけでなく、足もとの小さな草の色づきをとらえた繊細な観察が見られる。
初句「秋されば」は秋になるとの意である。
二句「置く白露に」は置く白露にの意である。
三句「我が門の」は私の家の門のの意である。
四句「浅茅が末葉」の「末葉」は葉先の意である。
結句「色づきにけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、第二千百八十二首と同じ結句である。
あさぢ:丈の低い茅萱
うらば:葉先
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 大坂を我が越え来れば二上に 黄葉流るしぐれ降りつつ
- 次の歌
- 妹が袖巻来の山の朝露に にほふ黄葉の散らまく惜しも