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秋風の日に異に吹けば水茎の
岡の木の葉も色づきにけり

歌の意味
秋風が日ごとにますます吹くので、岡の木の葉も色づいたことだ。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2193

詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
 秋風が日ごとに強まるにつれて、岡の木の葉も色づいたことに気づく歌である。本巻の第二千百二十一首の「秋風は日に異に吹きぬ」と同じく、日増しに強まる秋風を季節の深まりの目安としており、そこでは萩の散ることを惜しんだのに対し、この歌では木の葉の色づきを詠んでいる。

 初句「秋風の」は秋風がの意である。
 二句「日に異に吹けば」の「日に異に」は日ごとにますますの意である。
 三句「水茎の」は「岡」にかかる枕詞である。
 四句「岡の木の葉も」は岡の木の葉もの意である。
 結句「色づきにけり」の「けり」は気づきの詠嘆である。

みづくき:「みづくきの」で「岡」にかかる枕詞となる
出典
万葉集
前の歌
我が背子が白栲衣行き触れば にほひぬべくももみつ山かも
次の歌
雁がねの来鳴きしなへに韓衣 龍田の山はもみちそめたり