- 歌の意味
- 九月の白露を受けて、山が紅葉するのを見るのは、まことによいものだ。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2200
詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
九月の白露を受けて山が紅葉するのを見ることのすばらしさを詠んだ歌である。露によって紅葉するという考えを背景に、これから色づく山を見る楽しみが表れている。本巻の第二千百八十一首の露が春日山を紅葉させるという歌と同じく、露と紅葉を結びつけている。
初句「九月の」は陰暦九月のの意である。
二句「白露負ひて」は白露を受けての意である。
三句「あしひきの」は「山」にかかる枕詞である。
四句「山のもみたむ」の「もみつ」は紅葉する意、「む」は推量で、山が紅葉するであろうの意である。
結句「見まくしもよし」の「見まく」は「見む」のク語法、「し」「も」は強意で、見るのはまことによいの意となる。
ながつき:陰暦の九月
もみつ:紅葉する。色づく
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 物思ふと隠らひ居りて今日見れば 春日の山は色づきにけり
- 次の歌
- 妹がりと馬に鞍置きて生駒山 うち越え来れば黄葉散りつつ