妹がりと馬に鞍置きて生駒山
うち越え来れば黄葉散りつつ
- 歌の意味
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恋人のもとへと馬に鞍を置いて、生駒山を越えてやって来ると、黄葉が散り続けている。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2201
詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
恋人のもとへ行こうと馬に鞍を置いて生駒山を越えて来ると、紅葉が散り続けていたと詠んだ歌である。恋人に逢いに行く心の弾みと、山を越える途中に目にする紅葉の散る美しい景とが重なっている。本巻の第二千百八十五首の大坂を越えて二上山の紅葉を見た歌と同じく、山越えの旅の途中の紅葉を詠んでいる。
初句「妹がりと」の「がり」はもとへの意で、恋人のもとへとの意である。
二句「馬に鞍置きて」は馬に鞍を置いての意で、字余りの句である。
三句「生駒山」は大和と河内の境にある山である。
四句「うち越え来れば」の「うち」は接頭語で、越えて来るとの意である。
結句「黄葉散りつつ」の「つつ」は継続である。山越えの途中の紅葉の散る景を示して結ぶ。
くら:馬の背に置く鞍
いこまやま:大和と河内の境にある山
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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九月の白露負ひてあしひきの 山のもみたむ見まくしもよし
- 次の歌
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黄葉する時になるらし月人の 桂の枝の色づく見れば