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秋風の日に異に吹けば露を重み
萩の下葉は色づきにけり

歌の意味
秋風が日ごとにますます吹くので、露が重いために、萩の下葉は色づいたことだ。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2204

詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
 秋風が日増しに強く吹き、露が重くなったので、萩の下葉が色づいたと詠んだ歌である。本巻の第二千百九十三首と同じく「秋風の日に異に吹けば」で始まり、そこでは岡の木の葉が色づいたのに対し、この歌では萩の下葉が色づいている。第二千百八十二首の萩の下葉の色づきとも通じる。

 初句「秋風の」は秋風がの意である。
 二句「日に異に吹けば」は日ごとにますます吹くのでの意で、第二千百九十三首と同じ句である。
 三句「露を重み」の「み」は原因を表し、露が重いのでの意となる。字余りの句である。
 四句「萩の下葉は」は萩の下のほうの葉はの意である。
 結句「色づきにけり」の「けり」は気づきの詠嘆である。

したば:下のほうの葉
出典
万葉集
前の歌
里ゆ異に霜は置くらし高松の 野山づかさの色づく見れば
次の歌
秋萩の下葉もみちぬあらたまの 月の経ぬれば風をいたみかも