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秋萩の下葉もみちぬあらたまの
月の経ぬれば風をいたみかも

歌の意味
秋萩の下葉が紅葉した。月日が経ったので、風が激しいからだろうか。
鑑賞
巻第十 秋雑歌 2205

詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
 秋萩の下葉が紅葉したのを見て、月日が経って風が激しくなったからだろうかと推し量る歌である。前歌が露の重さを紅葉の原因としたのに対し、この歌は風の激しさを原因と推し量っており、同じ萩の下葉の紅葉について原因を替えて詠んでいる。

 初句「秋萩の」は秋萩のの意である。
 二句「下葉もみちぬ」の「ぬ」は完了で、ここで二句切れとなる。
 三句「あらたまの」は「月」にかかる枕詞である。
 四句「月の経ぬれば」は月日が経ったのでの意である。
 結句「風をいたみかも」の「いたし」ははなはだしい意、「み」は原因、「かも」は疑問である。紅葉の原因を推し量って結ぶ。

あらたま:「あらたまの」で「年」「月」などにかかる枕詞となる
出典
万葉集
前の歌
秋風の日に異に吹けば露を重み 萩の下葉は色づきにけり
次の歌
まそ鏡南淵山は今日もかも 白露置きて黄葉散るらむ