- 歌の意味
- 明日香川に黄葉が流れている。葛城の山の木の葉は今まさに散っているらしい。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2210
詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
明日香川を紅葉が流れているのを見て、葛城の山の木の葉が今まさに散っているらしいと推し量る歌である。川を流れる紅葉という目の前の景から、遠い山の紅葉の散る様子を思いやる構図で、遠近の景が一つにつながっている。本巻の第二千百八十五首の二上山の紅葉の流れる歌と同じく、流れる紅葉を詠んでいる。
初句「明日香川」は飛鳥の地を流れる川である。
二句「黄葉流る」は紅葉が流れるの意で、ここで二句切れとなる。
三句「葛城の」は大和と河内の境にある葛城山のの意である。
四句「山の木の葉は」は山の木の葉はの意である。
結句「今し散るらし」の「し」は強意、「らし」は根拠ある推定である。流れる紅葉を根拠に山の紅葉の散ることを推し量って結ぶ。
かづらき:大和と河内の境にある葛城山
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 秋萩の下葉の黄葉花に継ぎ 時過ぎゆかば後恋ひむかも
- 次の歌
- 妹が紐解くと結びて龍田山 今こそもみちそめてありけれ