- 歌の意味
- あなたの家の黄葉は早くも散ってしまった。しぐれの雨に濡れたらしい。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2217
詞書は前の歌に続き「黄葉を詠む」
恋人の家の紅葉が早くも散ってしまったのを、しぐれの雨に濡れたためだろうと推し量る歌である。紅葉を早く散らせたしぐれへの思いとともに、恋人の家の様子を気にかける心がうかがえる。本巻の第二千百八十五首などで詠まれたしぐれが紅葉を散らすという考えを背景にしている。
初句「君が家の」はあなたの家のの意で、字余りの句である。
二句「黄葉は早く」は紅葉は早くもの意で、字余りの句である。
三句「散りにけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、ここで三句切れとなる。
四句「しぐれの雨に」はしぐれの雨にの意である。
結句「濡れにけらしも」の「けらし」は過去の推定、「も」は詠嘆である。散った理由を推し量って結ぶ。
もみちば:紅葉した葉
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 故郷の初黄葉を手折り持ち 今日ぞ我が来し見ぬ人のため
- 次の歌
- 一年にふたたび行かぬ秋山を 心に飽かず過ぐしつるかも