夕さらずかはづ鳴くなる三輪川の
清き瀬の音を聞かくしよしも
- 歌の意味
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毎夕欠かさずかじか蛙が鳴いている三輪川の、清らかな瀬の音を聞くのは、なんとよいことか。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2222
詞書「河を詠む」
毎夕欠かさずかじか蛙の鳴く三輪川の、清らかな瀬音を聞くことのすばらしさを詠んだ歌で、題詞は「河を詠む」である。蛙の声と川の瀬音とが重なり合い、清流の爽やかさがたたえられている。本巻の第二千百六十一首の吉野川のかじか蛙の歌と同じく、清流と蛙の声の取り合わせを詠んでいる。
初句「夕さらず」は毎夕欠かさずの意である。
二句「かはづ鳴くなる」の「なる」は伝聞推定の「なり」の連体形である。
三句「三輪川の」は三輪山のふもとを流れる川である。
四句「清き瀬の音を」は清らかな瀬の音をの意で、字余りの句である。
結句「聞かくしよしも」の「聞かく」は「聞く」のク語法、「し」は強意、「も」は詠嘆で、聞くのはよいことだの意となる。
かはづ:カジカガエル。清流に住み、澄んだ声で鳴く
- 出典
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万葉集
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我が門に守る田を見れば佐保の内の 秋萩すすき思ほゆるかも
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