萩の花咲きのををりを見よとかも
月夜の清き恋まさらくに
- 歌の意味
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萩の花が枝もたわむほど咲いているのを見よというのだろうか、月夜が清らかである。恋しさがつのるというのに。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2228
詞書は前の歌に続き「月を詠む」
萩の花が枝もたわむほど咲き誇るのを見よというかのように月夜が清らかであるが、そのためにかえって恋しさがつのると詠んだ歌である。本巻の第二千二百二十五首の、露を見よと月が照るという歌と同じ趣向で、月の光に意志を認めている。美しい景が恋しさをつのらせるという嘆きも込められている。
初句「萩の花」は萩の花のの意である。
二句「咲きのををりを」の「ををり」は枝がたわむほど咲き茂る様子を表す。
三句「見よとかも」の「かも」は疑問の係助詞で、四句の「清き」と係り結びをなす。
四句「月夜の清き」は月夜が清らかであるの意である。
結句「恋まさらくに」の「まさらく」は「まさる」のク語法で、恋しさがつのるのにの意となる。
ををり:枝がたわむほど花が咲き茂るさま
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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思はぬにしぐれの雨は降りたれど 天雲晴れて月夜さやけし
- 次の歌
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白露を玉になしたる九月の 有明の月夜見れど飽かぬかも