- 歌の意味
- 白露を玉のように輝かせている九月の有明の月夜は、いくら見ても見飽きることがない。
- 鑑賞
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巻第十 秋雑歌 2229
詞書は前の歌に続き「月を詠む」
白露を玉のように輝かせる九月の有明の月夜を、いくら見ても見飽きないとたたえる歌で、月の一連を締めくくる。夜明けまで残る有明の月の光が露を玉のように照らし出す美しさを詠んでいる。本巻の第二千百六十八首で露を玉と見た歌に対し、この歌は月の光が露を玉にしたと詠んでおり、露と月とを結びつけている。
初句「白露を」は白露をの意である。
二句「玉になしたる」は玉のようにしているの意で、月の光が露を輝かせる様子を示す。
三句「九月の」は陰暦九月のの意である。
四句「有明の月夜」は夜明けまで空に残る月の出ている夜の意である。
結句「見れど飽かぬかも」は讃美の定型句で、有明の月の美しさをたたえて結ぶ。
ありあけ:月が空に残ったまま夜が明けること。また、その月
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 萩の花咲きのををりを見よとかも 月夜の清き恋まさらくに
- 次の歌
- 恋ひつつも稲葉かき別け家居れば 乏しくもあらず秋の夕風