- 歌の意味
- 露霜に袖が濡れても、今すぐにでも恋人のもとへ行こう。夜は更けてしまっても。
- 鑑賞
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巻第十 秋相聞 2257
詞書は前の歌に続き「露に寄す」
露霜に袖が濡れても、夜が更けても、今すぐ恋人のもとへ行こうと決意する歌である。本巻の第二千二百五十二首で、待つ側が露に濡れても夜が更けても来てほしいと願ったのに応えるように、この歌は行く側が露霜に濡れても行こうと決意しており、二首は同じ結句をもって対をなしている。
初句「露霜に」は露霜にの意である。
二句「衣手濡れて」は袖が濡れての意である。
三句「今だにも」は今すぐにでもの意である。
四句「妹がり行かな」の「がり」はもとへ、「な」は意志の終助詞で、恋人のもとへ行こうの意である。ここで四句切れとなる。
結句「夜は更けぬとも」は第二千二百五十二首と同じ結句である。
つゆしも:露と霜
ころもで:袖
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 秋の穂をしのに押しなべ置く露の 消かもしなまし恋ひつつあらずは
- 次の歌
- 秋萩の枝もとををに置く露の 消かもしなまし恋ひつつあらずは