道の辺の尾花が下の思ひ草
今さらさらに何をか思はむ
- 歌の意味
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道のほとりのすすきの下に生える思い草のように、今さら改めて何を思い悩むことがあろうか。
- 鑑賞
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巻第十 秋相聞 2270
詞書「草に寄す」
道ばたのすすきの下に生える思い草を序として、今さら何を思い悩むことがあろうかと、恋人への思いを定めた心を詠んだ歌で、題詞は「草に寄す」である。「思ひ草」の名から「思ふ」を導き、うつむいて咲く思い草の姿に、迷いを捨てて恋に身を委ねる心が重ねられている。
初句「道の辺の」は道のほとりのの意である。
二句「尾花が下の」はすすきの下のの意である。
三句「思ひ草」はすすきの根もとに寄生するナンバンギセルとされ、うつむいて咲く。名前から「思ふ」を導く序となっている。
四句「今さらさらに」は今さら改めての意である。
結句「何をか思はむ」の「か」は反語の係助詞で、「む」の連体形と係り結びをなす。何を思い悩もうかと結ぶ。
おもひぐさ:すすきの根もとに寄生するナンバンギセルとされる草
- 出典
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万葉集
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今夜の暁ぐたち鳴く鶴の 思ひは過ぎず恋こそまされ
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草深みこほろぎさはに鳴くやどの 萩見に君はいつか来まさむ