さを鹿の入野のすすき初尾花
いづれの時か妹が手まかむ
- 歌の意味
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入野のすすきの初穂のように初々しい恋人の手を、いつになったら枕にすることができるだろうか。
- 鑑賞
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巻第十 秋相聞 2277
詞書は前の歌に続き「花に寄す」
入野のすすきの初穂のような初々しい恋人と、いつ共寝できるだろうかと待ちわびる歌である。すすきの初穂の若々しさに、まだ逢瀬を遂げていない恋人の初々しさが重ねられている。初句の「さを鹿の」は雄鹿が野に入る意から「入野」を導く序となっている。
初句「さを鹿の」は雄鹿が入る意から、次の「入野」を導く。
二句「入野のすすき」の「入野」は地名とされる。
三句「初尾花」はその年初めて出たすすきの穂の意で、上の句は恋人の初々しさの比喩となっている。
四句「いづれの時か」の「か」は疑問の係助詞で、結句の「む」と係り結びをなす。
結句「妹が手まかむ」の「まく」は枕にする意で、恋人の手を枕にするだろうかの意となる。
はつをばな:その年初めて出たすすきの穂
まく:枕にする
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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雁がねの初声聞きて咲き出たる 宿の秋萩見に来我が背子
- 次の歌
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恋ふる日の日長くしあればみ園生の 韓藍の花の色に出でにけり