恋ふる日の日長くしあればみ園生の
韓藍の花の色に出でにけり
- 歌の意味
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恋い慕う日々が長く続いたので、庭の韓藍の花のように、思いが表に出てしまったことだ。
- 鑑賞
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巻第十 秋相聞 2278
詞書は前の歌に続き「花に寄す」
恋い慕う日々があまりに長く続いたので、庭の韓藍の花の鮮やかな色のように、思いがとうとう表に出てしまったと詠んだ歌である。秋相聞の第二千二百七十四首や第二千二百七十五首が恋を表に出すまいと決意したのに対し、この歌は忍びきれずに表に出てしまったことを詠んでおり、忍ぶ恋の決意と破綻とが対照をなしている。
初句「恋ふる日の」は恋い慕う日々がの意である。
二句「日長くしあれば」の「し」は強意、「ば」は確定条件で、長く続いたのでの意となる。字余りの句である。
三句「み園生の」の「み」は接頭語で、庭のの意である。
四句「韓藍の花の」の「韓藍」はケイトウの古名とされ、鮮やかな紅色の花である。
結句「色に出でにけり」の「色に出づ」は思いが表に現れる意、「けり」は気づきの詠嘆である。
からあゐ:ケイトウの古名とされる。鮮やかな紅色の花
いろにいづ:思いが表情や態度に表れる
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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さを鹿の入野のすすき初尾花 いづれの時か妹が手まかむ
- 次の歌
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我が里に今咲く花のをみなへし 堪へぬ心になほ恋ひにけり