- 歌の意味
- ほんのちょっとでも今すぐ見たい。秋萩のしなやかさのようであろう恋人の姿を。
- 鑑賞
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巻第十 秋相聞 2284
詞書は前の歌に続き「花に寄す」
秋萩のようにしなやかであろう恋人の姿を、ほんの少しでも今すぐ見たいと願う歌である。風になびく萩の枝のしなやかさに、恋人の優美な姿を重ねている。秋雑歌の萩の一連で賞でられた萩の美しさが、相聞では恋人の姿の比喩となっている。
初句「いささめに」はかりそめに、ちょっとの意である。
二句「今も見が欲し」は今すぐ見たいの意で、ここで二句切れとなる。
三句「秋萩の」は秋萩のの意である。
四句「しなひにあるらむ」の「しなひ」はしなやかな様子、「らむ」は現在推量である。
結句「妹が姿を」は恋人の姿をの意で、倒置によって見たい対象を最後に示している。
しなひ:しなやかなさま
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 我妹子に逢坂山のはだすすき 穂には咲き出ず恋ひわたるかも
- 次の歌
- 秋萩の花野のすすき穂には出でず 我が恋ひわたる隠り妻はも