- 歌の意味
- 我が家の萩が咲いた。散らないうちに、早く来て見るがよい、奈良の里の人よ。
- 鑑賞
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巻第十 秋相聞 2287
詞書は前の歌に続き「花に寄す」
家の萩が咲いたので、散らないうちに早く見に来てほしいと、奈良の里の人に呼びかける歌である。奈良の都の人を萩見に招く歌で、萩の盛りの短さを惜しむ心と、訪れを待つ思いが表れている。春相聞の第千九百六首の奈良の人が見に来るまで梅を散らすまいという歌と同じく、奈良の人に花を見せたいという思いを詠んでいる。
初句「我が宿の」は私の家のの意である。
二句「萩咲きにけり」の「けり」は気づきの詠嘆で、ここで二句切れとなる。
三句「散らぬ間に」は散らないうちにの意である。
四句「早来て見べし」の「べし」は勧誘を表し、早く来て見るがよいの意である。
結句「奈良の里人」は奈良の里の人の意で、呼びかけの形で結ぶ。
さとびと:里の人
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 我が宿に咲きし秋萩散り過ぎて 実になるまでに君に逢はぬかも
- 次の歌
- 石橋の間々に生ひたるかほ花の 花にしありけりありつつ見れば