夜を寒み朝戸を開き出で見れば
庭もはだらにみ雪降りたり
- 歌の意味
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夜が寒かったので、朝に戸を開けて出て見ると、庭にもまだらに雪が降り積もっていた。
- 鑑賞
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巻第十 冬雑歌 2318
詞書は前の歌に続き「雪を詠む」
夜の寒さに雪を予感し、朝に戸を開けて見ると、庭にまだらに雪が降っていたと詠んだ歌である。夜の寒さから朝の雪景色へと、時間の流れとともに冬の訪れが描かれている。訓読には下の句に「一云 庭もほどろに雪ぞ降りたる」の異伝が添えられている。次の第二千三百二十三首にも「出で見れば」「庭もほどろに」の語が見え、表現が呼応している。
初句「夜を寒み」の「み」は原因を表し、夜が寒いのでの意である。
二句「朝戸を開き」は朝に戸を開けての意である。
三句「出で見れば」は外に出て見るとの意である。
四句「庭もはだらに」の「はだら」はまだらに、うっすらとの意である。
結句「み雪降りたり」の「み」は美称の接頭語、「たり」は存続である。
はだら:まだらなさま。うっすらと
あさと:朝に開ける戸
- 出典
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万葉集
- 前の歌
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こと降らば袖さへ濡れて通るべく 降りなむ雪の空に消につつ
- 次の歌
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夕されば衣手寒し高松の 山の木ごとに雪ぞ降りたる