- 歌の意味
- 山に白く見えるのは、我が家に昨日の夕方降った雪であろうか。
- 鑑賞
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巻第十 冬雑歌 2324
詞書は前の歌に続き「雪を詠む」
山に白く見えるのは、昨日の夕方家に降った雪と同じ雪であろうかと推し量る歌で、雪の一連を締めくくる。身近な家に降った雪から、遠くの山に積もる雪へと思いを広げ、雪景色の広がりをとらえている。本巻の第二千三百十六首の遠くの山の曇りから身近な雪を推し量った歌に対し、この歌は身近な雪から遠くの山の雪を推し量っており、遠近の方向が反転している。
初句「あしひきの」は「山」にかかる枕詞である。
二句「山に白きは」は山に白く見えるのはの意である。
三句「我が宿に」は私の家にの意である。
四句「昨日の夕」は昨日の夕方の意である。
結句「降りし雪かも」の「し」は過去の「き」の連体形、「かも」は詠嘆を含む疑問である。
やど:家。住まい
- 出典
- 万葉集
- 前の歌
- 我が背子を今か今かと出で見れば 沫雪降れり庭もほどろに
- 次の歌
- 誰が園の梅の花ぞもひさかたの 清き月夜にここだ散りくる